【感想】203号の隣人は鍵束一つ残して消えた。

圧倒的に狂った人に、逃げられない絶望感の中で執着されたいときにおすすめな作品。「203号の隣人は鍵束一つ残して消えた。」の感想です。サークルはparasite gardenさん、シナリオ蓮井子鹿さん、声優榊恭一郎さん。

執着ものが大好きで、ボイスも漫画も執着メンズばかり揃えていますが鞍馬さんの狂いっぷりを超えてくる人は出てこない（私調べ）。やってることは過激だけどセリフの言い回しや細かい描写が現実っぽい。日常からちょっと踏み外したらこうなるのかも…感が味わえて好きです！

ネタバレあるのでご注意ください。

お隣に住む鞍馬さんは、フレンドリーでイケメンなお兄さん。最近ストーカーに遭ってるみたいだけど...「きっと不器用さんなんですよ」なんて寛大な様子。でもわざわざ手紙を見せてきたり、鞍馬さん犯人に気づいてそう！

ポストに手紙を入れたりゴミを漁ったりしていた犯人は、実はヒロイン。こんなことやめなきゃ！と思って引っ越そうとするところから物語が急展開。

トラック2は「ストーカー」。お別れの菓子折りを渡そうとしたところで「...知ってるよ？君が俺のストーカーだって知ってる」と、凪人さんのお部屋に強引に連れ込まれてしまうヒロイン。

「あー暗かった？電気つけてあ・げ・る♡」の後に目にしたのは、部屋一面に貼られた写真。からのわたしに似たダッチワイフ…！怯えるヒロインを「あ～良い顔だねぇ」と撮影継続する鞍馬さん、ブレなくて良い。

ここから永遠に鞍馬さんのターンでした！特に萌えたのは「なんか怖いことある？好きな男に密着されてるなら嬉しいんじゃない？ふふ」のセリフ。最後の笑い声が低いの怖くて良い！星5つ★★★★★

指舐めを拒否したところから、無理やり口に指を突っ込まれます。初のえっちなシーン。怖がるだけのヒロインに、せめて少しでも情があるうちにエンバーミングするか...と。エロいシーンなのに全然癒しじゃなくて怖かった、新感覚。

いろんな道具を携えて外出から帰ってきた凪人さん。抵抗しようとするヒロインを「筋弛緩剤入れる？」とあんまり聞かない脅しで窘めて、おもちゃで責め開始。

今回のえっちなシーンは、拘束されて一方的に弄ばれるの大好きぃ！なので萌えてしまいました。「中？外？どっちがいいかなぁー？」「まだだめ。やめなぁーい」の声が甘い。

と、ここで助かるチャンスが。管理人さんが凪人さんの部屋を訪れて、ヒロインの行方を聞いていますが、余所行きトーンで難なくクリアする凪人さん。ヒロインが必死に立てた音を「キャリーケース倒れちゃったかな？」と。

あーこれはお仕置きか...近づいてくる足音でかくて怖！と震えましたが、意外と「んも～っ！静かにしてなきゃめって言ったでしょ！」なんて言う凪人さん、余裕がある。

トラック4、怖いお仕置きは無くえっちなシーンへ。「女の子のこういう声好きだけど、君のはとくにかわいい！」など、このトラックは声のおふざけトーンが抜けて凪人さんの雄みが味わえました。

最後のトラック5は「行方不明」。さんざん遊ばれて、一旦お風呂できれいにしてもらえたけど...結局解放してもらえず、何かの準備のためにお薬ですーっと眠らされてしまうヒロイン。

翌朝、凪人さんと管理人さんの会話。「これから旅行なんですよ。お土産、期待しててください♪」なんて白々しいセリフと、キャリーケースのカタカタ音が響いて、本編おしまい。人が消されるのはあっけない…。

（追記）後から発売されたコミック版の表紙↑がこのシーンで…見たときびっくりした。これを表紙にもってくるとは…！

声は優しくて甘々、ねっとり系。好きなんですこの声が！

基本的にご機嫌で、最後に「♪」がつくような話し方。本当に、自分のしてることが悪いこととは思ってない様子。純粋さ、ぶりっこ感、怖さ、垣間見える雄み…好きな声優さんのいろんな声を聴ける作品でした。

いやぁー良かった🥰

ヒロインと凪人さんは無事（？）にどこかの街で暮らしていました。特典タイトルもNot productとある通り、ヒロインは商品ではなくて凪人さんのものとしてずっと大事にしてもらえるよう。なんかちょっと打たれてたけど。「すごーい！ほとんど白目だ〜」みたいな発言ありましたけども。

自分もお薬をキメた後の凪人さんの、理性が飛んじゃってる気持ちよさそうな声良かったですね〜！！「もうちょっと使わせてね」の人間じゃなくてお人形のような扱い。

現実を生きてると大変なことも多いし、ヒロインはストーカーするくらい凪人さんのことが好きだったわけだし、これもアリなんじゃないかな？と疲れてるときに聴くと思ってしまう。ヒロインが逃げるのを諦め、一緒に暮らすうちに愛が芽生えればもっといいんだけど…。

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203号の隣人は鍵束一つ残して消えた。